stand by me【映画感想】
内容はなんとなく知っているけどきちんと見たことがない映画で上位に来そうな映画、「stand by me」を見たので感想を述べる
あらすじは4人の少年が線路を歩いて死体を探しに行くというシンプルなもの
その中にドラマや時代背景が濃密に描かれている
そして挿入歌のstand by me(曲のほう)はあまりにも有名だ
さて、まず感じたことは背伸びをしていないなーという印象
風呂敷を広げすぎていないというか、子供時代の狭い世界観を大切にしている様子で余計なものをほとんど組み込んでいない
序盤では世界の全てはアメリカの小さな町だけかのように描かれていてなんだか親近感が湧いた
もちろんかなり昔のアメリカが舞台なのであまり共感できない部分も多々ある
例えば小学生が平気でタバコを吸っていたり、車が全てレトロだったり、子供相手に大人が差別的発言をバンバン浴びせていたり
そういう表面上で共感できない部分もあるのだが人間ドラマの部分は現代の日本にも通ずるものがある
親に対してコンプレックスがあるだとか、才能を認めてくれているのが友達と兄弟だけだとか、よくあることじゃないか
たった二日間の冒険でも、何気ない友達との会話も、少年時代ではとてもとても大きな出来事なのだ
あとラストで疎遠になっているのも妙にリアルで笑ってしまった
若い頃が懐かしいと思える年齢になってからもう一度見たい映画になったと思う
以上
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Cube【映画感想】
スリラー映画人気の火付け役『Cube』がアマゾンプライムで無料だったので視聴した感想を綴っていく
簡単なあらすじを言うと
見知らぬ立方体でできた部屋で登場人物たちの目が覚める
登場人物は
警察官のクエンティン、精神科医のハロウェイ、しがない大学生レブン、脱獄犯レン、皮肉な男ワース、自閉症のカザン
各面には出入り口がありその先にはそれぞれ同じような立方体の部屋がある
全て同じように見えるその立方体の部屋には目に見えないトラップが仕掛けられているものもあり超危険
僅かなヒントを頼りにそれぞれの能力を活かして脱出を目指すというもの
この映画の素晴らしいところは全てが明かされないという点
陰謀論なのか実験施設だったのか一切の説明がなく物語の幕は閉じる
そこに視聴者が想像するための重要な含みとなっているので非常によくできている
これが1997年に製作されたというから驚きだ
私はパニック映画の人間臭いヒューマンドラマに目がないのでこの手の映画が大好きだ
中盤のクエンティンとハロウェイの衝突、そして助けかけたハロウェイをギリギリで見捨てる
この流れが極限状態をよく表している
時間が経つにつれて目のクマがこくなる、唇がカサカサになっているなんかの細かいところも評価できる
また、ラストでカザンだけが脱出できたのは良い意味でも悪い意味でも彼だけが悪意を持たず本能的に行動していたからではないかと考察できる
Cubeは続編で全ての謎が明かされるようだが正直蛇足と言える
着ぐるみの中身、超能力者、オーパーツなどと同じで全てを知ることがプラスに働くことはないのだ
以上
シン・エヴァンゲリオン劇場版【映画感想】
今更ながらアマゾンプライムでシン・エヴァンゲリオン劇場版を観た
第一の感想としては作画がとにかくすごい
アクションシーンや曼荼羅を感じさせる混沌とした世界、綾波レイのゾッとする顔面ドアップなどあげたらキリがないほど
伊達に期間がかかってないなという印象だった
一方でストーリーはというとこれは賛否分かれるなといったところ
農村のシーンはあまりエヴァっぽくないし、一度見ただけではわかりにくいところが多数あった
個人的には碇ゲンドウの自問自答シーン(何が好きで何が嫌いで・・・)が結構好きだった
オリジナルのアニメの碇シンジとかぶる部分が多々ありリスペクトを感じた
アスカを救い出した砂浜やカヲルとピアノのカットなどファンなら思わずニヤリとしてしまう部分がとても良かったと思う
一つだけ疑問だったのはどんどん世界から色や動きが消えていきラフに退化していくところ
あれは必要だったのか疑問に思う
総合的に見て細部まで凝りに凝って作られた芸術作品のような質のいい映画だった
以上